死ぬまでのひまつぶし記録

周りの人とのおしゃべり

鯨くんと箱根へ

 

箱根へ行って驚いた。吹雪である。

 

泊まった旅館の送迎バスで強羅駅まで来たはいいものの、そこからのケーブルカー、電車、バス、タクシー、全て足止めとのことで

5時間ほど強羅駅近くの避難所で過ごした。

こういう避難所は初めてである。

 

フジテレビの取材が来たり、近くの売店で饅頭を買って食べたり、鯨くんと絵しりとりをしたりして暇を潰した

スマホの充電がなかったらと思うとゾッとするが、フル充電していたおかげで退屈せずに過ごすことができた。

 

私は前箱根に来た時も噴火で足止めをくらい、箱根に関しては何か持っている感じがある

 

こんな災難の中、鯨くんのええとこが見えたので紹介したいと思う。

 

避難所に避難する前(頭痛が痛い、みたいで嫌な表現だな)

私たちは売店の雨よけで雨宿りしていた(これも嫌だな)のだが

目の前の踏切の前で一台の車が雪にはまり、タイヤが滑って立ち往生しているのが見えた。

 

鯨くんは私に傘を渡し(ダジャレではない)

無言で車の方へ走っていった

 

鯨くんが車へたどり着く少し前に、車は進めるようになったようで

たどり着く頃には車はもう去っていた

鯨くんは何もできず雪に降られて戻ってきた

 

私が地元の人ならすぐに走って行ったかもしれない。知り合いの車ならすぐにかけよって、車を押してあげただろう

観光地に遊びに行って、雪に降られてまで車を押しに行くか?

私がこの鯨くんの一連の行動の中で気に入っているのが

私に何も聞かず、相談せずに助けに行ったところである

私からの評価が欲しいわけでも、私に言われたからでもない。もし私にどう思われようが困った人を助けに行きたいという自分の意思を尊重したところ、

そしておそらく、「相談しなくてもこの人もきっと助けに行くことに肯定的だろう」と私に対して思ってくれたところが

 

鯨くんの性格の良さだけでなく、私たちの関係性の良さまでもを表しているのだ

 

 

鯨くんのいい一面は見れたが

箱根には寒い時期にはもう行きたくない